娘と酔いつぶれるまでお酒を飲んだお父さん。その理由は愛情で溢れていた

「 麗子へ昨日は楽しかったな。  また、行きたいよ。また一緒に行こうな。
昨日、麗子が飲んでグロッキーした酒の量はわかるか?
ビール2杯、チュウハイ5杯、・・・・。。。。。
それが、お前の量だぞ。
今度、誰かと飲みに行っても、その量の手前で帰ってこい。
世の中はいい奴ばかりじゃない。
 騙してどっかに連れて行かれたら。
お父さんは守ってやれないから。
だから、お前の量を教えようと思ったんだ。
必ず守ってくれよ。
お父さん信じてるけどな・・・
お父さんより」
涙が出るのを必死で堪え朝食を食べた。
母が、お父さんはずっと心配していた・・
でもどういう風に伝えたらいいか?
悩んでた・・縛ってもいけない。
あの子は、そういう子だから。
縛ったら帰らなくなる子だから・・・
今思えば、あの頃本当に心配だったと思う。
好き勝手な事をして遊んでいたから・・・
ありがとう。お父さん。
お陰で誰かに騙される事無く遊べました。
お酒で失敗は、あまりしませんでした。
つまらない事で傷つく事も無く青春を謳歌いたしました。
感謝しています。
女の子を持つ父親はきっと自分が男だけに心配なんだろう。
父も昔のようにカッコ良くはなくなった。
もう、お爺ちゃんだ。
あの頃のように夜の町を歩く父は、もういない。
趣味の畑で野菜を作り私や孫に食べさせるのを楽しみにしている。
今の私があるのは父のお陰だ。 いくら感謝しても、足りないな・・・

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